「角地」と「準角地」の違いをご存知でしょうか。
角地は日当たりの良さや建ぺい率が緩和されることなどから人気があり、資産価値も高い土地です。
ただし、「準角地」に該当する場合、評価は角地と同じではなく、扱いが異なる点に注意が必要です。
本記事では、角地と準角地それぞれの特徴を詳しく解説します。
角地とは

角地とは、二つ以上の道路が交差する角に接している土地のことです。
交差点、T字路にあり、隣接する建物との距離が確保されやすいため人気の高い土地として位置づけられています。
角地のメリット
建築の自由度が高い
建築基準法上の角地緩和措置の対象となることが多く、建ぺい率の緩和や建築制限の優遇を受けられる場合があります。
角地においては、都市計画上の「角地緩和」と呼ばれる制度が適用される場合があり、建ぺい率が通常より10%程度優遇されることがあります。
例えば建ぺい率の上限が50%の地域であれば、角地緩和によって60%まで建築面積を拡大できます。
限られた土地面積でもより広い建物を建てることが可能になり、設計の自由度が高まります。
交通アクセスが良い
角地は二つの道路に面しているため、玄関の位置や駐車場の配置に選択肢が生まれ、生活動線を最適化しやすくなります。
将来的にリフォームや増築を行う際も、アクセス面での制約が少ないため、工事の選択肢が広がります。
商業地域の角地では、複数の道路からの人通りを活用できるため、店舗経営などの事業用途においても高い集客効果が期待できます。
日当たり・風通しが良好
東西南北のうち少なくとも二方向が開けているため、一日を通して自然光を取り込みやすく、住宅の場合は明るく風通しの良い環境を作りやすくなります。
冬場でも隣接建物の影響を受けにくく、光熱費の節約効果も期待できます。
資産価値の高さ
角地は人気が高いため、他の土地よりも価格が高くなります。
また、人気が高いことから値崩れしにくく、高い資産価値を誇ります。
売却時には相場よりも多少価格が高くても、買い手が見つかりやすいでしょう。
角地のデメリット
プライバシーの確保が難しい
人通りや交通量による騒音とプライバシーの問題です。
交差点に面しているため、車両の通行音や歩行者の話し声が気になりやすく、特に住宅として利用する場合は静かな環境を求める方には不向きな場合があります。
夜間でも街灯の明かりが室内に入りやすく、遮光対策が必要になることもあります。
防犯上のリスク
開放的で死角が少ない反面、道路に面した面が多いことから空き巣などの侵入経路になりやすいという指摘もあります。
敷地利用が制約されることがある
角地では、道路斜線制限や隅切りの義務など、角地特有の建築制限が適用されることが多くなります。
その結果、敷地の有効面積が減少し、建物の配置や設計に制約が生じる場合があります。
隅切りとは、交差点や曲がり角などで車や歩行者の見通しを確保するために、敷地の角部分を三角形に切り取って後退させることです。
この部分には塀や建物を設けることができず、建築可能な面積が減ります。
また、道路斜線制限は建物の高さに応じて影響が大きくなるため、特にマンションなどの高層建築では設計上の制約が強くなる傾向があります。
準角地とは

準角地は、交差点やT字路の角に接しているのではなく、L字型に折れ曲がった道路の内側の角に接する土地を指します。
準角地のメリットは角地と同様に日当たりの良さや、設計の自由度、建ぺい率の優遇などが挙げられます。
デメリットについても角地とほとんど同じです。
角地と準角地の違いを表にまとめました。
| 項目 | 角地 | 準角地 |
|---|---|---|
| 道路接道数 | 2本以上(交差点等) | 1本(L字屈曲路) |
| 利便性 | 高い | やや高い |
| 評価額 | 準角地より高い | 角地より低い |
| 建築緩和 | 特例あり | 条件付き特例あり |
| 主な例 | 十字路・T字路 | L字路の内側 |
評価額
法律上、角地・準角地のように道路との位置関係により土地の評価が異なることを「側方路線影響」と言い、この影響を加味して土地の価値を算出する際に「側方路線影響加算」という評価方法が用いられます。
具体的には、路線価方式で算出した土地評価単価に「側方路線影響加算率表」で定められた加算率を掛けて角地・準角地の評価単価を計算します。
この加算率は角地と準角地で異なり、角地の方が準角地よりも高い評価加算率が適用されるため、評価額に差が出ます。
| 地区区分 | 角地の加算率 | 準角地の加算率 |
|---|---|---|
| ビル街地区 | 0.07 | 0.03 |
| 高度商業地区 | 0.10 | 0.05 |
| 繁華街地区 | 0.10 | 0.05 |
| 普通商業・併用住宅地区 | 0.08 | 0.04 |
| 普通住宅地区 | 0.03 | 0.02 |
| 中小工場地区 | 0.03 | 0.02 |
| 大工場地区 | 0.02 | 0.01 |
双方とも利便性や評価額面で一般的な土地より有利ですが、「角地」の方がより高評価となります。
不動産取得や相続の税制上でも違いが出るため、用途に応じて区別が重要です。
まとめ
角地と準角地の違いについて解説しました。
どちらも人気の土地でメリットやデメリットも似ていますが、側方路線影響加算率が違う点に注意です。
土地の購入や相続を考えるときは、加算率の違いを理解しておきましょう。
INTERIQでは、老朽化や傾き、雨漏りのある物件も対象とし、訳あり不動産の買取を積極的に行っています。最短即日での買い取りが可能で、買い取りを断られた物件でもそのまま売却できます。
INTERIQでは、お客様の状況や物件の特性を丁寧に把握し、最適なご提案をいたします。角地や準角地の不動産の売却等をお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。



